「東京都青少年健全育成条例の改正案」勉強会

6/13。新宿某所で行われました
「東京都青少年健全育成条例の改正案」勉強会
参加してきました。

参加メンバーは、イベント後に飲みに行ったりする
同人仲間の皆様方でございます。

改正案自体は、6月の議会では否決の見込み
だそうですが。
9月にまた改正案を、という動きがあるので、
まだまだ終わった話題ではないのです。

そんなわけで。
この改正案の何が問題なのか、とか。
過去、似たようなことが合った時
どうだったのか、とか。
じゃあ、これからどうしようか?ってな話をね。
2時間くらい話し合ったのですよ。

で。勉強会をしてみて。
やっぱり問題と思うところを提示して、皆さまに考えて
頂くのが良かろうと。

もちろん、そのためには、自分がちゃんと理解する必要
があるわけなのでして。

では。ちょいと改正案についておさらいしてみましょうか。
勉強会で聞きかじったこととか、所感も混じってますので、
間違ってたらご指摘下さいませ。

・改正案≠児ポ法(あるいは、改正案>児ポ法
 「非実在青少年」なんてなキャッチーな用語が出た
 ために、混同されがちなのですが。
 (実際、今日の「改正案否決の見通し」のニュースでは
 「性描写規制」なんてな書き方されてたし・・・
 あ、「非実在」は6月の改正案では「描写された青少年」に、
 言い方変わってますね。)
 ともあれ、規制対象がはるかに幅広いんですよ?
 だって。あきらかに「表現」に対しての規制ですもの。
 しかも。露骨な「自主規制」と「通報」を促してるのですよ。

 改正案の条文を、さくっと要約してみますとね。
 (要約しすぎですか?)

 「健全な青少年を育成する」というお題目で。
 「有害と判断される表現」を「蔓延させない環境を
 の整備に努める」
 ときて、「事業者」「都民」と協力して、「適切な措置をとる」
 よう努める

 と、なってるわけです。
 さて。「有害な表現」ってのは何でしょうね?
 「青少年をみだりに性欲の対象として扱う図書類」
 っていう文言もあります。
 その判定をするのは誰なんでしょうかね?

 すごく極端な話をすれば。
 「都の有識者」ないしは、「善良な都民」が、
 これはけしからん!性的表現だ!
 って感じたものは、規制されちゃうんですよね?

 でも、誰がどういう理由でってとこは
 明らかにはされないものね。
 規制される側は名指しされるのにねぇ・・。

 ともあれ。あたくしの解釈が間違ってなければ。
 いろいろ問題が多い話なわけですよ。

・「反対」するからって、青少年の健全育成の邪魔
 しようとは思ってないよ?

 ていうかね。生身の子供が虐待されたり性的な商売
 の道具にされたりすることに対しての規制強化や
 厳罰化についての条例ってなら、むしろ賛成です。

 でもね。それと、「青少年の健全育成」って別の話
 だよねぇ・・。
 そもそも。何をもって「健全育成」とするのやら・・。

 つまりはですよ。
 「我々のような立派な大人にするために。
  我々が「悪」とみなすものは総て排除するのだ!
 もはや親や学校の教育などは当てにならん!
 我々は善意でやっているのだから、反対するものも
 すべて悪なのだ!」
 と、いう雰囲気がぷんぷんするのです。
 気のせいですか?

 別に、何でもかんでもオープンにしろとは
 言わないよ。
 成人向けは成人向けのままでいいし、
 青テープないし袋入りもそのままでいい。

 そこオープンにしちゃったら、親に隠れてこそこそ
 見るとか、親に見つかって怒られる・気まずくなる
 って、成長過程に必要な通過儀礼を奪っちゃう
 からねー。

 ああ、ちなみにウチの親は、「これは趣味じゃないから
 もっとかわいいの貸して」と言ってきましたよ(苦笑。 
 
・現行の法令や条例や自主規制では何がダメなの?
 どー考えても、わからないんよねー。
 まー確かに、たまに「これ大丈夫か?」ってなのも
 ありますけども・・でも、現行で有害図書指定は
 できるし。製作側の自主規制も敏感に反応してる
 からねぇ。
 
てなかんじで。
ちょっととりとめがなくなってきたんで、今日のところは
このへんで。

先にも言いましたが、これはあくまで私の理解での
お話ですので、まんま信用しないほうが良いかとは
思います。勉強会では、ちょっと自分の意見押し過ぎ
たかもと、ちょっと反省もしているところですし。

「東京都青少年健全育成条例の改正案」
で、検索すれば、条例そのものも、意見もいろいろ
引っかかりますので。
賛成・反対の署名する前に、もしくは関係ないって
無関心を決め込む前に。一度ざっくり調べてみることを
オススメします。